退去時のトラブルを避けるための部屋を傷つけない家具・家電の設置方法

退去する時には、不注意によって起こした傷や汚れを指摘され、善管注意義務違反により、修理費用を負担しなくてはいけない場合があります。

この善管注意義務というものは、物件を引き渡すまで自分の財産と同じように注意を持って保管しなくてはいけないということです。

​また賃貸入居者には原状回復義務があり、これは借りる前の状態に戻して部屋を返さなければいけないというものです。(原状回復義務|賃貸入居者が知っておきたいトラブル防止策:参照)

部屋を大切に扱うという意識に基づいて行動することが、退去トラブル防止にもなり、自分が住む部屋を気持ちよく使えることにつながります。

そこで、一般的な家具家電ごとに、注意すべきことを整理していきます。

冷蔵庫

冷蔵庫は、庫内を冷やすために熱を外へ放出する必要があります。そのためほぼ全ての冷蔵庫の説明書には、放熱に必要なスペースを確保するため、冷蔵庫と壁との距離を最低どれほど離すかについて記載があります。

したがって、壁から離す最低限の距離について確認しておきましょう。

また冷蔵庫は重量があるため、退去時に床の凹みが残ることが多く、トラブルの原因になる事もあるので注意が必要です。

ガイドラインでは、大型家具家電などの通常設置による床の凹みは、入居者に原状回復の義務はなく、費用は請求されないと記載があります。

ストーブ

ご自分で購入したファンヒーター等の設置は、火災予防の観点からも取扱説明書に従い十分に注意してください。

また、備え付けのストーブがある場合、定期的なメンテナンスが必要なことがあります。ほとんどの場合貸主の負担になるので、管理会社に電話で確認しましょう。

電子レンジ

冷蔵庫同様、本体が熱くなるので壁に熱が伝わらないように設置し、壁からの距離に注意しましょう。

ガスコンロ

ガスコンロは壁のすぐ隣に設置されることが一般的であるため、コンロの火の強さによって壁が焼けたり焦げたりしてしまうことがあります。

それを防ぐため、レンジガードなどを購入し取り付けるようにしましょう。

家具類

ベットの足やソファーまたテーブルなどには、最初から床に傷がつかないような施工がされている場合もあります。

しかし、すり傷などを防ぐ意味でも近くのホームセンターやネットショッピングで「床保護マット」を購入することをお勧めします。

 

以上、簡単に注意点をまとめました。

部屋をできるだけ傷つけず、長く使っていくための家具家電の置き方や使い方を考えれば、トラブル防止だけではなく、次のお部屋に引越す際や、自分の持ち家を持った際にも必ず役立つものなので、是非一度意識して見てください。